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『超非力同盟 ㉒』 [超非力同盟]

御指摘を受けるまで何年も『超非力同盟』の事すっかり忘れていました。
覚醒編の改稿最終話を掲載しましたm(_ _)m


《幻山亭》
m_airmule650.jpg 幻山亭裏庭の木立の中から奇妙な形をした飛行体が浮上してきた。
音も立てず空高く舞い上がった飛行体は東都の方向に向きを変えると、アッという間に飛び去って行った。
《東都恵美須駅広場》
浅野少年を踏みつけている大妙警視。へたり込んでる山田少年。気絶したままの加藤。
大妙警視に悟られぬように這いながらギター近づく渋園少年。
胸のパンケーキホルスターからシグザウエル自動拳銃を取り出す大妙警視。
【大妙】「腹の虫が収まらねえ、おめえらぶっ殺してやる!」
大妙警視はシグザウエルををスライドさせ浅野少年の頭部に狙いをつける。
【渋園少年】「浅野!やめろおお!!」
渋園少年はギターに飛びつき、ボディの隠し蓋を開けグロック17を掴み出す!
引き金を引く大妙警視。その瞬間大妙警視の右腕がシグもろとも掻き消えた。
今起こったことが理解出来ないのか、怪訝な顔の大妙警視。
大妙警視めがけグロック17を撃つ渋園少年。銃弾は大妙警視の左肩を撃ち抜く。
グァッ!とよろける大妙警視。2発目を発射する渋園少年。大妙警視の右耳が千切れ飛ぶ。
【大妙】「手前ぇえ!」
膝をガクッとつく大妙警視。
【大妙】「糞ったれ!」
刹那、虹色の光が大妙警視の前でフラッシュする。ウッ!?と残った右腕の上腕で目を庇う大妙警視。
光は明に姿を変える。
m_akira.jpg 【明】「父さん」
目をしばたたかせ、明を凝視する大妙警視。
【大妙】「あき・らか?」
明の手の平が一瞬揺らいだ。衝撃波を真面に喰らって吹っ飛ぶ大妙警視。
駐車している車に背中から激突して血反吐を吐く大妙警視。
【大妙】「ゲフッ!!」
さらに明の繰り出す衝撃波が大妙警視を襲う。「グギャッ!」と大妙警視の右足が消し飛ぶ。しかし、血は一滴も出ず、傷口はもう塞がっている。先ほどの消えた右腕と同じだ。
血の唾を吐出し、肩で口を拭う大妙警視。
【大妙】「や・やるじゃねえか、明」
ニヤリと笑う大妙警視。
【明】「今のは礼子のぶん、さっきのは渋園のぶんだ」
【大妙】「礼子?お前まだあんな尻軽女を」
【明】「礼子は幼馴染だ!」
【大妙】「おめえまだガキだな。ところでよ、いつからそんな力を?」
【明】「今日さ」
【大妙】「今日!?フ・笑わせやがるぜ。あの事件以来お前の様子がおかしいのは薄々気づいてはいたんだが・・・どうやってその化物じみた力を手に入れた?」
【明】「父さんに言う必要はないよ。それより、暴走ギャングに礼子を殺させたのは父さんだね」
【大妙】「そうだ、あのクソ小娘俺を強請りやがった」
ペッ!と血の唾を吐く大妙警視。
【明】「強請られた?」
首をかしげる大妙警視。
【大妙】「そこまでは知らねえようだな、知りてえか?」
【明】「ああ」
【大妙】「このザマじゃ俺も終わりだ。くたばる前に話してやるぜ」
大妙警視は車にもたれたままネクタイを緩め、苦しそうに話し出す。
【大妙】「俺はある裏の組織に属しているのさ」
【明】「裏の組織?」
【大妙】「世界中にネットワークを張り巡らしている巨大シンジケートさ、主に政治家や企業の裏の依頼を引き受けている」
【明】「表じゃ処理出来ない問題を隠密に処理する組織ってわけだ」
【大妙】「世界中の政治家、企業家がお得意さんだ」
【明】「父さんは糞だ」
【大妙】「糞か、フフ・かもしれねえ。だがな、暴力団のように単純な殺しや脅しで事がすまねえのが政治や企業の悩みでな、それに応じた知的ブレーンが組織に必要なんだ」
【明】「司法に精通している学者や犯罪捜査のプロだろ」
【大妙】「それに社会学や物理、化学の専門家たち、中でも有能なのはどう見ても普通にしか見えない主婦さ」
【明】「主婦?」
【大妙】「仕事の内容が殺しから市場サーチまで多様でな、俺は犯罪捜査の知識経験を生かしているが」
【明】「司法の三宅教授も仲間だろ」
苦笑する大妙警視。
【大妙】「鋭いなぁ」
【明】「なんで仲間を殺したの?」
【大妙】「あのヤク中、礼子に寝物語で組織の事や俺の事バラしゃがったんだ」
【明】「それを聞いた礼子が父さんを脅したのか」
【大妙】「三宅や事もあろうに俺まで強請りゃがった。で子飼いの〈サタンバグ〉に始末させたんだが所詮糞の集まりだ、渋園やお前まで怪我させちまった」
【明】「渋園は今も寝たっきりだ」
【大妙】「本当に悪いと思ってるぜ、詫びのつもりで糞どもは始末した」
【明】「浅野警視を殺した理由は?」
【大妙】「浅野の奴、捜査の途中で俺の正体に薄々感づいたらしい。調度いい機会だったんで2人ともまとめて片づけた」
キィーンと電気的なモーター音がして、幻山亭から飛び立った飛行体が着陸して来た。
2-4.jpg 【大妙】「またヘンテコなものが来やがった。お前の仲間か?」
【明】「ああ、父さんも知ってる人だ」
飛行体のハッチが開き、原田が降りて来た。
【大妙】「原田君・じゃないか!?」
【原田】「大妙警視」
【大妙】「ひでぇな原田君。顔は煤まみれ、服はボロボロだぜ」
【原田】「チョッとありまして」
【大妙】「君と明が繋がっていたとはな」
【明】「父さん、父さんの組織は〈大村重工業〉とも取引してたかい?」
【大妙】「人の仕事に干渉しないのが組織のセオリーだが、数年前〈大村重工業〉の仕事を請け負った奴が2人いる。奇妙な事に今その2人に連絡が取れねえらしい」
顔を歪ませる原田
【原田】「僕が殺しました」
【大妙】「何だって!?君が?どういうことだ?」
【原田】「復讐です」
【大妙】「復讐?そういや重役の菅沼がワニに喰われた事件も・」
原田が大妙警視の言葉を遮った。
【原田】「警視、それ以上は・」
【大妙】「ン、どうやら聞かねえほうがいいらしいな」
【原田】「ありがとうございます警視」
【明】「最後に聞くけど、さっき主婦って言ったよね、もしかして母さんも?」
【大妙】「あいつと知り合ったのは組織の中だ。礼子殺害法も一緒に練った」
【明】「そうか・」
【大妙】「殺るのか? じゃ俺も楽にしてくれ」
明の顔が無表情になった。
【明】「ああ、わかった」
明の手の平が揺らいだ刹那、大妙警視の体は光の粒子となって拡散した。
【明】「原田さん、此処はお願いします。僕にはやるべき事が残っているので」
【原田】「明くん・」
原田に軽く頭を下げた明は天を見上げるやいなや、閃光を発して掻き消えた。

『超非力同盟・覚醒編終わり』

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『超非力同盟 ㉒』 [超非力同盟]

御指摘を受けるまで何年も『超非力同盟』の事すっかり忘れていました。
覚醒編の改稿最終回を掲載しましたm(_ _)m


《幻山亭》
m_airmule650.jpg 幻山亭裏庭の木立の中から奇妙な形をした飛行体が浮上してきた。
音も立てず空高く舞い上がった飛行体は東都の方向に向きを変えると、アッという間に飛び去って行った。
《東都恵美須駅広場》
浅野少年を踏みつけている大妙警視。へたり込んでる山田少年。気絶したままの加藤。
大妙警視に悟られぬように這いながらギター近づく渋園少年。
胸のパンケーキホルスターからシグザウエル自動拳銃を取り出す大妙警視。
【大妙】「腹の虫が収まらねえ、おめえらぶっ殺してやる!」
大妙警視はシグザウエルををスライドさせ浅野少年の頭部に狙いをつける。
【渋園少年】「浅野!やめろおお!!」
渋園少年はギターに飛びつき、ボディの隠し蓋を開けグロック17を掴み出す!
引き金を引く大妙警視。その瞬間大妙警視の右腕がシグもろとも掻き消えた。
今起こったことが理解出来ないのか、怪訝な顔の大妙警視。
大妙警視めがけグロック17を撃つ渋園少年。銃弾は大妙警視の左肩を撃ち抜く。
グァッ!とよろける大妙警視。2発目を発射する渋園少年。大妙警視の右耳が千切れ飛ぶ。
【大妙】「手前ぇえ!」
膝をガクッとつく大妙警視。
【大妙】「糞ったれ!」
刹那、虹色の光が大妙警視の前でフラッシュする。ウッ!?と残った右腕の上腕で目を庇う大妙警視。
光は明に姿を変える。
m_akira.jpg 【明】「父さん」
目をしばたたかせ、明を凝視する大妙警視。
【大妙】「あき・らか?」
明の手の平が一瞬揺らいだ。衝撃波を真面に喰らって吹っ飛ぶ大妙警視。
駐車している車に背中から激突して血反吐を吐く大妙警視。
【大妙】「ゲフッ!!」
さらに明の繰り出す衝撃波が大妙警視を襲う。「グギャッ!」と大妙警視の右足が消し飛ぶ。しかし、血は一滴も出ず、傷口はもう塞がっている。先ほどの消えた右腕と同じだ。
血の唾を吐出し、肩で口を拭う大妙警視。
【大妙】「や・やるじゃねえか、明」
ニヤリと笑う大妙警視。
【明】「今のは礼子のぶん、さっきのは渋園のぶんだ」
【大妙】「礼子?お前まだあんな尻軽女を」
【明】「礼子は幼馴染だ!」
【大妙】「おめえまだガキだな。ところでよ、いつからそんな力を?」
【明】「今日さ」
【大妙】「今日!?フ・笑わせやがるぜ。あの事件以来お前の様子がおかしいのは薄々気づいてはいたんだが・・・どうやってその化物じみた力を手に入れた?」
【明】「父さんに言う必要はないよ。それより、暴走ギャングに礼子を殺させたのは父さんだね」
【大妙】「そうだ、あのクソ小娘俺を強請りやがった」
ペッ!と血の唾を吐く大妙警視。
【明】「強請られた?」
首をかしげる大妙警視。
【大妙】「そこまでは知らねえようだな、知りてえか?」
【明】「ああ」
【大妙】「このザマじゃ俺も終わりだ。くたばる前に話してやるぜ」
大妙警視は車にもたれたままネクタイを緩め、苦しそうに話し出す。
【大妙】「俺はある裏の組織に属しているのさ」
【明】「裏の組織?」
【大妙】「世界中にネットワークを張り巡らしている巨大シンジケートさ、主に政治家や企業の裏の依頼を引き受けている」
【明】「表じゃ処理出来ない問題を隠密に処理する組織ってわけだ」
【大妙】「世界中の政治家、企業家がお得意さんだ」
【明】「父さんは糞だ」
【大妙】「糞か、フフ・かもしれねえ。だがな、暴力団のように単純な殺しや脅しで事がすまねえのが政治や企業の悩みでな、それに応じた知的ブレーンが組織に必要なんだ」
【明】「司法に精通している学者や犯罪捜査のプロだろ」
【大妙】「それに社会学や物理、化学の専門家たち、中でも有能なのはどう見ても普通にしか見えない主婦さ」
【明】「主婦?」
【大妙】「仕事の内容が殺しから市場サーチまで多様でな、俺は犯罪捜査の知識経験を生かしているが」
【明】「司法の三宅教授も仲間だろ」
苦笑する大妙警視。
【大妙】「鋭いなぁ」
【明】「なんで仲間を殺したの?」
【大妙】「あのヤク中、礼子に寝物語で組織の事や俺の事バラしゃがったんだ」
【明】「それを聞いた礼子が父さんを脅したのか」
【大妙】「三宅や事もあろうに俺まで強請りゃがった。で子飼いの〈サタンバグ〉に始末させたんだが所詮糞の集まりだ、渋園やお前まで怪我させちまった」
【明】「渋園は今も寝たっきりだ」
【大妙】「本当に悪いと思ってるぜ、詫びのつもりで糞どもは始末した」
【明】「浅野警視を殺した理由は?」
【大妙】「浅野の奴、捜査の途中で俺の正体に薄々感づいたらしい。調度いい機会だったんで2人ともまとめて片づけた」
キィーンと電気的なモーター音がして、幻山亭から飛び立った飛行体が着陸して来た。
2-4.jpg 【大妙】「またヘンテコなものが来やがった。お前の仲間か?」
【明】「ああ、父さんも知ってる人だ」
飛行体のハッチが開き、原田が降りて来た。
【大妙】「原田君・じゃないか!?」
【原田】「大妙警視」
【大妙】「ひでぇな原田君。顔は煤まみれ、服はボロボロだぜ」
【原田】「チョッとありまして」
【大妙】「君と明が繋がっていたとはな」
【明】「父さん、父さんの組織は〈大村重工業〉とも取引してたかい?」
【大妙】「人の仕事に干渉しないのが組織のセオリーだが、数年前〈大村重工業〉の仕事を請け負った奴が2人いる。奇妙な事に今その2人に連絡が取れねえらしい」
顔を歪ませる原田
【原田】「僕が殺しました」
【大妙】「何だって!?君が?どういうことだ?」
【原田】「復讐です」
【大妙】「復讐?そういや重役の菅沼がワニに喰われた事件も・」
原田が大妙警視の言葉を遮った。
【原田】「警視、それ以上は・」
【大妙】「ン、どうやら聞かねえほうがいいらしいな」
【原田】「ありがとうございます警視」
【明】「最後に聞くけど、母さんも仲間かい?」
【大妙】「あいつと知り合ったのは組織の中だ。礼子殺害法も一緒に練った」
【明】「そうか・」
【大妙】「殺るのか? じゃ俺も楽にしてくれ」
明の顔が無表情になった。
【明】「ああ、わかった」
明の手の平が揺らいだ刹那、大妙警視の体は光の粒子となって拡散した。
【明】「原田さん、此処はお願いします。僕にはやるべき事が残っているので」
【原田】「明くん・」
原田に軽く頭を下げた明は天を見上げるやいなや、閃光を発して掻き消えた。

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