So-net無料ブログ作成
検索選択

『V-22 オスプレィ(Osprey)』 [兵器図鑑⑥]

v.jpg
[飛行機]V-22 はベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した航空機である。
ティルトローター方式を採用した垂直離着陸機であり、固定翼機とヘリコプターを合わせ持った特性は従来のヘリコプターに比べ、高速かつ航続距離に勝る。
2.jpg
1980年代初頭から開発が始められたが、技術的問題や冷戦終結に伴う予算削減等で開発・量産及び配備計画は当初より大幅に遅延したが、2000年代よりアメリカ海兵隊を始めとして海軍や空軍へも配備がされつつある、2013年、アメリカ合衆国大統領随行要員の搭乗機として採用された。
F.jpeg
[飛行機]《開発過程》[飛行機]
〈1950年代、アメリカ陸空軍共同で進めていた「転換航空機計画」にベル社が参加して開発されたXV-3〉
XV-3.jpg

〈1970年代にアメリカ陸軍とNASAが共同で開発したXV-15〉
XV-15.jpg

〈1980年代、統合軍運用要求 (JSOR) に基づいて4軍共同で「統合垂直離着陸研究」 (JVX) という名称の新型機開発が開始される〉
a.jpg






from AeroSpaceNews.com
1985年、JVXの仮称が 「V-22 Osprey」に正式決定。同時に開発されていた「F-22」のおかげで予算が削減され、大幅に開発が遅れたが1994年、量産が承認された。
[飛行機]《量産に至るまでの事故》[飛行機]
①1991年6月11日、試作5号機が初飛行時に左右に揺れながら離陸後、大きく機体が傾斜。ナセルとローターが接地し、機体は転覆して地上へ落下。パイロット2名は無事脱出したが、機体は失われた。
(墜落原因は、飛行制御システム(FCS)の3つのロールレイト・ジャイロの配線の内2つが逆接続ミスと判明、3ヵ月後に試験飛行を再開した。)
②1992年7月、試作4号機が気候試験でエグリン空軍基地からクアンティコ米海兵隊基地へ飛行中の着陸直前に右エンジンナセルが出火。制御を失った機体はポトマック川に墜落。乗員の海兵隊員3名と民間人技術者4名の計7名全員が死亡。この墜落の影響でFSD機が全機飛行停止となる。
(墜落原因は、潤滑油の漏れが原因で、エンジンナセル内に溜まっていた状態で着陸のためにナセルをティルトしたのでオイルがエンジンの高温部に触れて発火した。エンジンの一方が停止しても飛行が継続できるように左右を結ぶクロスリンク機構が装備されていたが、火災の熱によって複合素材製のクロスシャフトが強度を失い破壊された。潤滑油漏れ対策が完了するまでの11ヶ月間、飛行停止となる。)
③2000年4月8日、14号機が夜間侵攻での兵員輸送を想定した作戦試験時に墜落事故を起こし、乗員4名と米海兵隊員15名の計19名全員が死亡した。
(墜落原因はパイロット操作ミス。)
④2000年12月11日、海兵隊訓練部隊VMMT-204部隊所属の18号機(MV-22B)が、夜間飛行訓練中に森林地帯に墜落し、搭乗していた海兵隊員4名全員が死亡した。事故を受け全機が飛行停止になった。
(墜落原因は機体構造問題とソフトウェア、そしてパイロット操縦ミス。)
配備後も4回事故を起こしているが、機体そのものは熟成に向かっていると推測される。
---------------
[飛行機]《仕様》[飛行機]
v22a.jpg
[全長]: 17.47 m(ピトー管含まず)
[全幅]: 25.54 m(ローター含む)
[全高]: 6.63 m(VTOL時)
[ローター直径]: 11.58 m
[航続距離]:(強襲揚陸時): 515nm (953km)(ペイロード4,536kg、垂直離陸): 350nm (648km) 以上(ペイロード2,721kg、垂直離陸): 700nm (1,295km) 以上(ペイロード4,536kg、短距離離陸): 950nm (1,758km) 以上
[フェリー距離]: 補助燃料タンク使用時 1,940nm (3,593km)
[短距離離陸滑走距離]: 152m以下
[実用上昇限度]: 26,000ft (7925m)
[上昇率]: 2,320ft/min (11.8m/s)
[ホバリング限界高度]
[地面効果内]: 3,139m
[地面効果外: 610m以上(22,680kg時)、1,8290m(20,866kg時)、4,267m(15,422kg時、95%出力)
空虚重量]: 15.032 t
[円盤荷重]: 20.9lb/ft (102.23kg/m2)(自重247,500lb時)
[飛行荷重制限]: +4G/-1G
[最大離陸重量]
垂直離陸時: 23.981 t
短距離離陸時: 27.442 t
[エンジン]: ロールス・ロイスアリソン社製T406(ロールス・ロイス社内名称 AE 1107C-リバティー)×2基(最大定格出力: 4,586kW (6,150 shp)、緊急時最大出力: 5,093kW)
11.jpg
[最高速度]
通常時: 305 kt (565 km/h)
ヘリモード時:100 kt (185 km/h)
失速速度: 110 kt (204 km/h)(固定翼モード)
[離着陸距離]
貨物を載せず24人が乗り組んだ場合はヘリコプターのように垂直離着陸が可能。
最大積載量を積んだ場合は垂直離着陸できない。離着陸には約487m(1,600フィート)が必要。
6.jpg
[用途]:輸送機
[分類]:ティルトローター機
[製造者]:ベル・ヘリコプター、ボーイング・ヘリコプターズ
[運用者]:アメリカ合衆国(海兵隊、海軍、空軍)
[初飛行]:1989年3月19日
[運用開始]:2005年12月8日
[運用状況]:現役
[ユニットコスト]:6,227万米ドル
---------------
7.jpg
[飛行機]《派生型》[飛行機]
〈MV-22B〉
MV-22B.jpg
アメリカ海兵隊向けの輸送型。CH-46やCH-53の後継とされ、揚陸強襲、地上作戦活動の維持、自軍の自己展開に用いられる。360機が装備される予定。
〈HV-22B〉
V-22.jpg
アメリカ海軍向けの戦闘捜索救難型(救難機)であり、戦闘捜索・救難、艦隊兵站支援、特殊作戦に用いられる。48機が装備される予定。
〈CV-22B〉
cv.jpg
アメリカ空軍向けの特殊作戦型。MH-53Jの後継とされ、長距離特殊戦活動、不測事態作戦、脱出および海洋特殊作戦に用いられる。53機が装備される予定。
〈EV-22〉
EV-22A.jpg
イギリス海軍が提案、研究している早期警戒機。現在インド海軍が導入を検討している。
---------------
[飛行機]防衛省は、2013年度予算案にオスプレイ調査費を計上し、災害救援や輸送など自衛隊の活動目的に照らすとともに、離島対処に対する運用を研究することとなった。日本国内での取り扱いは三井物産エアロスペース株式会社が担当している。早ければ2015(平成27)年に導入する可能性がある。日本の導入価格は2012年12月時点で一機当たり約100億円と見られている。
4.jpg
3.jpg
v22.jpg





コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0